感染や死亡も格差

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  昨日の朝刊によると、アメリカ各地で黒人やヒスパニック系の死亡率が高い。これはこの人たちの不注意というのではなく、社会的格差による密集や接触を避けられない地域での生活や仕事のためだと言われる。都市ではゲットー≒インナー・シティと言われる中央部の貧困地域に住み、公共の交通機関を使い、仕事も店員や運転手、ゴミ収集など接触や感染の可能性が比較的高く、しかも収入の面からも簡単に休めない。

  また国民保険がない事もあって普段から医療が十分と言えず、糖尿病や心臓病、喘息などの基礎疾患を持っている割合が多い。アメリカ文化の授業でも肥満と貧困の関係について調べてみた事がありますが、健全な食生活を営める環境やリソースに恵まれないせいもある。もともと貧困と格差による不利な状況がこのような危機的な状況ではさらに危険度が増すと言う悪循環だと思います。

  さらに不法移民においても先ほどテレビでニューヨークの一家は夫が収監中、奥さんと10才くらいの娘さんがいて、奥さんは感染しても不法移民である事が発覚するのを恐れて病院には行かないと言っていました。新型コロナ・ウィルスよりも恐れる事がある状況が気の毒です。

 日本はウィルスの検査が進んでいないけれど、亡くなった人の数が圧倒的に少ないので、BCGの接種の効果があったのではなどと推測がされていますよね。でも比較的良好な医療と食生活による比較的健康な状態が症状のないウィルスに感染しても悪化しないですんでいるのではと愚考?しますが。

 昨日のテレビ(そこまで何たら?委員会)では女医さんがPCR検査でかかる医療的な人員と時間を重篤な病人(ウィルス感染とそれ以外の病気)にかける方がいいと言っていましたが、ぼくもそう思います。感染しても軽い人はそのまま出歩かないでいればいい。今回の新型コロナ・ウィルスの悪い点(感染しやすい)とそれほどではない点(重篤・死者)が比較的少ないところを見極めて対応するなら、検査に人と時間をかけるよりも、重篤な患者を重点的にケアする。その際に病院がそこでクラスターが発生しないようにゾーンで区切って対応するなどすればいいと思うのですが。都市封鎖する法律はないけれど、いまのような外出自粛の要請で収まるのでは。少しのんき過ぎるかな。

 もう関心のない人はスルーしていいですが、穐吉敏子の『孤軍』(1974)、カーラ・ブレイの『ライブ』(1981)、ジャコ・パストリアスの『Twins Ⅰ・Ⅱ』(1982)、デイヴ・グルーシンの『GRP 10th 』(1990 )、ジョルジュ・グルンツの『Blues ‘N Due Et Cetra』 (1991)、ボブ・ベルデンの『The Music of Sting』(1991)などを聞いています。穐吉敏子さんとご主人のルー・タバキンのビッグ・バンドは札幌でも聞きました。ジャコのビッグ・バンドはいいですね。あの天才的なエレキ・ベースがビッグ・バウンドのサウンドに少しも負けない。でも天才と紙一重の破滅的な病気(躁鬱、アルコール)に負けたのは残念です。