退職後2年間は前の健康保険(私学共済の)を継続していました。退職してすぐ国民健康保険に入ると前の年、つまり職場時代の収入で掛金が決まるので無収入の2年間を経由して健康保険に入った方がいいと元の職場の庶務課の人に言われたので。
実はこの3月まで毎月3万以上払っていましたが、それほど病院に行ってはいませんでしたから損をしたような気にもなっていました。
その継続期間が切れるので西区役所に国民健康保険の申し込みに。途中のバスでは9割くらい、区役所ではほほ10割の人がマスクをしています。北海道では知事がマスクをして、札幌市長がマスクをしていないので統一的な見解を明示してほしいところです。健康保険の申し込みは15分くらいで終了。
そのまま地下鉄を乗り継いで、金曜に営業時間短縮で入れなかった駅前の東急デパの「天一」へ。4カ月ぶりに海鮮天丼を食べました。もちろんビールと日本酒(両関)をお伴に、アスパラとイカの天婦羅をつまみで。
お伴にと言えば、ジョン・スコフィールドの1985年のStill Warmも最近移動(散歩・買い物)のお伴に聞いています。日本版が『鯔背』というタイトルがついていて恥ずかしい。粋と格好いいという意味でしょうけれど、何かね。現在は『スティル・ウォ―ム』という原題のアルファベットに。7曲目のGil B643がいいです。
記憶では南3条西5丁目の角にある5番街ビル?にあったレコード屋(タワー・レコードかな?)でこの曲が流れていたので気に入ってLPを買いました。1985年ってCDは出てきたくらいの時代でしょうか。
Gil B643っていうタイトルはジョン・スコが尊敬していたというギル・エバンスの事で、数字はギルのアパートの部屋番号だとか。
このギターが実は同じ年に発表されたベースのマーク・ジョンソンのリーダー・アルバムのBase Desiresで共演したビル・フリーゼルの空間的なギターに似ている。線ではなく空間的なギター・サウンド。Base Desiresではツイン・ギターのジョンとビルは違うスタイルで弾いていたけれど、自分のソロ・アルバムでは共演したばかりのもう一人のギター・スタイルの影響を受けたのだろうか。
でもやはりビル・フリーゼルの浮遊するカントリーっぽいサウンドではなく、ジョン・スコの固くブルースっぽい、時にくねくねする独特のフレーズが特徴的です。空間の中で線的に突出するソロ。しかもオマー・ハキムのドラムスとダリル・ジョーンズのベースもタイトでクールで格好いいです。えっとこのリズム隊はマイルス・グループ在籍の時の同級生。そういう意味では「鯔背」か。必ずしもとらえ方としては間違っていない。でもタイトルとしてはセンスがない。
前にも書いた可能性がありますが、1996年から97年にかけてフィラデルフィアにいた時に「ブルー・ムーン」というライブ・ハウスでジョン・スコフィールドを聞きました。サックスがジョー・ロヴァ―ノだったような。「ブルー・ムーン」ではなく、「ザンジバー・ブルー」というクラブに来演していた、ラリー・コリエルとは演奏場所の近くで出会って声をかけて雑談をしました。気さくな人でしたが、少し日本にいた事もあるようです。