少しがっかり?

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 6月24日にふれた今月翻訳が出る作品のペーパー版。全22作の19作目The Wrong Side of Goodbyeを読了。

 ペーパーをアマゾンで注文したのですが、菊版(22×15センチ)で大きい。400ページ近くありますが、読了に2週間もかかるとは元英語教員としては少し恥ずかしい。

 で感想ですが、だいぶ煮詰まっているというか、展開があまり面白くない。

 だいだい2つの主筋が進行してエンディングに向かうのですが、ハリー・ボッシュが関係するだけで、2つのストーリーは特に関連を持たない。

 ハリーはロス市警を強制退職というか定年延長制度の適用を拒否され、パートタイムでサン・フェルナンドという郊外(田舎町?)に勤める。

 1つ目のストーリーは老齢の大金持ちに若い時の恋人と生まれたかもしれない子供を探してくれと頼まれる。失踪人の捜索というハードボイルド探偵小説の原型的なスタートです。

 もう一つは勤務先での連続レイプ犯の捜査。

 そして一つ目の捜査中に依頼人は死んでします。老齢なので病気か自然死か、はたまた金持ちの相続人が見つかれば損をしかねない身内か周りの人間の犯行か。

 で一つ目は比較的被害者に近い人物、二つ目は警察に近い人物が犯人だとわかり、探偵・捜査の結果としては少し物足りない。

 ハリーと大学在学中の娘との関係、パートタイム先での若いヒスパニック系の女性刑事とのメンター/教え子の関係も緩いような気がする。

 今月翻訳が出るのでアマゾンで予約をしましたが、読みたいという気持ちが少し弱くなった。もちろん英語でわからない部分や読み飛ばしたところが確認できるので読みますが。

 と言いつつ、次のTwo Kinds of Truthを読んでいます。こちらは18×11センチなので四六版に近いので持ちやすいですが、500頁近い。それと比較して字が小さく、行間も狭いので苦労して?読んでいます。